味と出荷の安定が使命。都市農家はメーカーである。

木下健司さん トマト

(きのしたたけし / キノシタファーム)

  • 泉北
  • JAいずみの
  • トマト

売れるから作る、地消地産

キノシタファームの取引先は、多種多様。直売所、スーパーマーケット、百貨店。飲食店には和歌山白浜アドベンチャーワールドのレストラン、衣服と生活雑貨と食品という幅広い品ぞろえの無印良品などもクライアントに名を連ねている。「あえてメインをつくらずに分散させ、各店舗が売り切れる量を出荷しています」。

近所のイタリア・レストランのoggiさんへ。メニューを広げると、健司さんとミニトマトの写真が目にとびこんできた。「当店のプチトマトは、キノシタファームさんのプチトマト…(中略)…ほんとに美味しいので一度食べてみてください」という添え書きも。

品書きは以下のように書かれている。
「キノシタファームさんのプチトマトの甘さがしびれちゃう! 釜揚げしらすとキノシタファームさんのプチトマトのピッツア」(1,324円)
「水牛モッツアレラのカプレーゼ~超ミルキーな水牛モッツアレラチーズとキノシタファームさんの甘―いプチトマトが生み出すハーモニー」(815円)
相当の惚れ込みようだ。

「『地産地消』っておかしくないですか? これだけ出来たから買ってください、というのは順序が逆。売れるから作るんです。『地消地産』のほうがしっくりきませんか。大阪農業だからこそ、大阪府民880万の胃袋をターゲットにしたマーケットイン・プロダクトアウトの考え方が大事だと思っています」。

また健司さんは、第一回おおさかNo-1グランプリで、準グランプリに入賞した経営プランである「ミニトマト狩り」を来年の春から実施予定である。

長期的には、アマメイド・ブランドの全国展開と地域の農業をつないだテーマパークづくりなども構想中。健司さんのメーカー魂は、モノづくりに留まらず、人づくりであり地域づくりにもつながっている。

取材日 2018/11/14

記 事 中塚華奈

写 真 柴田久子

氏名 / ふりがな
木下健司 / きのしたたけし
生年
1979年生まれ(39歳)
農家歴
10年(2008年より就業)
前職 / 出身校
エリエール(営業職) / 関西大学経済学部
組織名
キノシタファーム
役職
代表
従業員
社員4名、パート5名
主な生産作物
ミニトマト、ニンジン、コマツナ、ミズナ
正式な品種名
ラブリーサクラ、アヤホマレ(彩誉)
耕地面積
1ヘクタール(うちミニトマト50アール)
特徴
味と収量の安定した美味しい本物の農産物をしっかり生産販売する
理念
「農業で儲ける」農業をもっと身近に感じてもらい、農業が就職先の選択肢に入ることを目指し、農業に携わる人を創りたい
JAエリア
JAいずみの
購入方法
直売所: 葉菜の森、愛彩ランド、全農ファーマーズららぽーと和泉店 : http://hananomori-osaka.com/
南国フルーツ株式会社 岩田屋 久留米店、そのほか多数 : http://nangoku-f.co.jp/
<飲食店> PIZZERIA oggi / イタリアン : http://www.pizzeria-oggi.net/
ホームページ
キノシタファーム : https://kinoshitafarm.com/
SNS
Blog : https://ameblo.jp/kinoshitafarm/
Facebook : https://www.facebook.com/1441589726061336/

キノシタファーム

大阪府和泉市仏並町3022

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