15歳の誓い。街に、田園風景を取り戻したんねん。

篠原弘徳さん 体験農園

(しのはらひろのり / くずはシティファーム)

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農園風景には田園風景もある。この体験農園では、畑作だけでなく田植え体験も実施している。枚方の「みん里0円こども食堂」と協力し、子どもたちは、くずはシティファームで田植えをし、畑を耕し、野菜づくりを体験できる。そう、ここは子どもも大人もわくわくできる体験農園なのだ。

貯水タンクには、湧き水が入っている。農園がある場所には昔から湧き水があり、水道代はかからない。貯水タンクは、弘徳さんが改良し、水の管理ができるように工夫されている。監視カメラを設置し、通勤途中でも田んぼに水が入っているかどうか確認ができるようになっている。納屋は自家発電である。農業ロボットを製作していたのだからなんだって作れるのだ。

米に、光を当てたい

弘徳さんには、もうひとつやりたいことがある。枚方産の米を米俵に詰め、船で淀川を下り、大阪の堂島まで運ぶ、米を納品するイベントだ。堂島では、米市場の商人に扮した人たちに米を受け取ってもらう。米俵は、みんなで編む。堂島はかつて日本中の米が集まった場所で、先物取引発祥の地でもある。

堂島には今も「堂島米市場の跡」というモニュメントがある。モニュメントは真っ白で巨大な米粒だ。米に光を当てることで、未来へ農園風景を繋ぐ一歩になるはずだ。

弘徳さんの米は、「樟葉街米(くずはシティライス)」として販売している。都市化していく中で、街と農業を断絶させるのではなく、街に住む人たちと農業風景を繋ぎ、守っていきたいという思いを込めてつけた名前である。街米と書いて、シティライス。名前を聞くたび、街の景色に、田園が広がる。

取材日 2019/6/8

記 事 湯川真理子

写 真 田村和成

氏名 / ふりがな
篠原弘徳 / しのはらひろのり
生年
1985年生まれ
農家歴
5年(2014年就業、サラリーマンとの兼業)
前職 / 出身校
大阪府立大学大学院
組織名
くずはシティファーム
役職
代表
従業員
本人+派遣社員1名、パート1名
主な生産作物
米、野菜各種
正式な品種名
ヒノヒカリ
耕地面積
5反
特徴
未来に農業風景を伝えていきたいと、体験農園を運営しながら米を育てる兼業農家。
理念
農業風景を未来へ伝えていく、人と一緒に風景を守っていく。
JAエリア
JA北河内
購入方法
くずはシティファームHP : http://kuzuhacityfarm.wixsite.com/kcfarm/kcrice
ころくや枚方店(枚方T-SITE) : http://www.korokuya.co.jp/category/2042336.html
ホームページ
くずはシティファーム : http://kuzuhacityfarm.wixsite.com/kcfarm
SNS
体験農園マイファーム くずはシティファーム : https://myfarmer.jp/farms/187/

くずはシティファーム

大阪府枚方市招提元町

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