野菜で世界を愉快にしたい農家。

植田歩さん トマト

(うえだあゆむ / べじたぶるぱーく)

  • 北摂
  • JA大阪北部
  • トマト
  • 野菜全般

多様性を大切に

絵美さんが主に担当しているというハーブ畑にも連れて行ってもらうと、レモングラスが元気に茂っていた。

春から夏にかけて、ぐんぐん伸びる多種多様なハーブを摘み取り、断裁した後、乾燥機で乾かしハーブティーに加工。自宅の離れに増設してつくった加工場では、ハーブティーの他に、お米や野菜のジャム、ピクルスなども製造する。

野菜も多様だが、加工品も多様。「これだけのラインナップをつくるのは大変なのでは?」と尋ねると、「自分たちが暮らしに必要だと思うものをつくっていたらたどり着いたスタイル。季節を感じながらできる農産加工は大変だけど楽しい。奥深くて興味がつきません」と絵美さん。

収穫したばかりのなすは早速「なすのからし漬け」に。「自ら育て加工する」をモットーに、基本アイテムは自家製の原料を使用するが、周りの生産者からの受託加工やコラボ商品をつくることもある。

「仕事が多岐にわたるのは大変ですが、そのぶん雇用を増やして多様な人が各々の力を発揮することができる場所にしていきたいです」と歩さんも語る。

野菜で世界を愉快に

最後に今後の展望をおたずねした。「野菜で世界を愉快にしたいです(笑)」と語る歩さん。

「野菜に限らず米も栗もハーブも加工品もですが、ただ販売して終わりだと思っていない。農産物を育てる農家の人たち、加工したり販売する人たち、美味しい農産物や豊かな自然を求める人たち、それに里山の自然や生物、みんながハッピーになれる仕組みを、里山能勢の自然を活かしてつくりあげていきたい」。

「そういう循環をつくりあげることができれば、里山そのものの維持にもつながります。『野菜で世界を愉快に』っていうのは最近考えた農園べじたぶるぱーくの理念みたいなものです。韻を踏んでいて、なんか良くないですか?(笑)」。 

今後は畑での農業体験や農産加工のワークショップの開催も考えているという。広がり続ける農園べじたぶるぱーく。気になった人はぜひチェックしてみてほしい。

【 取材者 】中塚華奈

【 撮影者 】柴田久子

【 取材日 】2019年7月17日

氏名 / ふりがな
植田歩 / うえだあゆむ
生年
1983年生まれ(35歳)
農家歴
7年(2013年くらいから)
前職 / 出身校
運送業
組織名
べじたぶるぱーく
従業員
ご夫婦+従業員3人
主な生産作物
米、野菜全般、栗、ハーブ、ジャムやピクルスなどの農産加工品
耕地面積
1.5ヘクタール
特徴
なんでもやりたがりの農家
理念
野菜で世界を愉快に
JAエリア
JA大阪北部
購入方法
べじたぶるぱーく わくわくやさい定期便 / オンラインショップ : http://vegetablepark.com/teikibin/
道の駅 能勢(くりの郷) : https://www.michi-no-eki.jp/stations/view/660
オーガニッククロッシング(移動販売の八百屋)、ほか多数 : http://organic-crossing.org/
ホームページ
べじたぶるぱーく : http://vegetablepark.com/
SNS
Facebook : https://www.facebook.com/vegetablepark
Instagram : https://www.instagram.com/vegetablepark/

べじたぶるぱーく

大阪府豊能郡能勢町下田尻227-52

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