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選び抜かれた不動の品種
風に吹かれると、ふわっとなびく。葉のしなやかさが、しものファームの小松菜の特徴である。見た目、味、歯切れの良さ。200品種の中から選び抜いた「ひとみ」という品種をメインで栽培する。柔らかく繊維が残らないうえに、甘みのある濃い味。葉が内側に丸まった卵形が、かわいらしい。
「一度食べると、他の小松菜は食べられない」との声が、スーパーの常連客からよく届く。おすすめの食べ方は「こまツナマヨ」。店頭で試食販売をした際、小学生が15回もおかわりしたことから、別名「フィフティーン」の愛称を持つレシピだ。
作り方は至って簡単。沸騰したお湯に、塩少々と小松菜を入れる。再び沸騰したら小松菜を取り出し、水気を絞る。あとはツナ、マヨネーズを和えるだけ。他にも多彩な料理法を考案してきた。冬の時期にだけ、春菊を栽培している。春菊にも毎年待ち望むファンが多い。
5月27日は、小松菜の日
2006年には、5月27日を「小松菜の日**」と定めた。要規さんが、「しものファームの小松菜を食べて、健康で元気になって欲しい」との願いを込めた。
以前は県外にも出荷していたが、最近は堺市内での販売を優先する。「身体によくて、おいしい小松菜を、まず地域の人に食べて欲しい」と胸を張る。
**小松菜の日は、しものファームが制定。「こ(5)まつ(2)な(7)」の語呂にちなむ。
しものファームの小松菜は、フィルムに描かれた小松菜のキャラクター「ツナラ」が目印。要規さんの娘さんが小学3年生の時に考案した。小さな子どもにも葉物野菜に興味を持って欲しいと目立つように大きくデザイン。元従業員が制作したという「小松菜の歌」まであるという。ぜひ、YouTubeで検索を。
農業に、命を捧げたい
健康で安全な野菜を、まず地元へ。その、しものファームが掲げるもう一つの目標は「農業を次世代へ継承すること」。会長の言葉の通り「若い世代へ、農業を誇りに感じてもらいたい」と熱く語る。
「生涯現役。農業に、命を捧げたい」との覚悟は父譲りだろう。現在学生の娘と息子も、将来は農業に関わっていきたいといってくれている。「まだまだ自分は農の卵です」と謙遜する要規さんだが、その思いは着実に次世代へ引き継がれている。
取材日 2018/12/11
記 事 川嶋亜樹
写 真 田村和成
- 氏名 / ふりがな
- 霜野要規 / しものとしのり
- 生年
- 1970年生まれ(48歳)
- 農家歴
- 25年(平成5年より就業)
- 組織名
- 株式会社しものファーム
- 役職
- 代表取締役
- 従業員
- 従業員4名、パート8名
- 主な生産作物
- 大阪こまつな、春菊
- 耕地面積
- ハウス178アール
- 特徴
- 味にこだわった大阪こまつな、春菊の栽培
- 理念
- 明日の人類の食と農を考え担っていく
- JAエリア
- JA堺市
- 購入方法
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スーパーサンプラザ : http://www.super-sunplaza.com/
関西スーパー : http://www.kansaisuper.co.jp/
- ホームページ
- しものファーム : http://shimonofarm.net
- SNS
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YouTube「小松菜の歌」 : https://youtu.be/FXRHiSSD_VE
株式会社しものファーム
大阪府堺市