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納得できる価格で売る、ための努力
農家の長男として生まれた、昇平さん。ゆくゆくは農家を継ぐつもりだったが、農業大学校を卒業して、10年ほど米穀卸業者に勤務。30歳の時、祖父が亡くなったのをきっかけに就農した。
「大阪の農業は消費地に近くて、売り先はたくさんあります。しかし、単価を上げると残念ながら売れない」。とはいえ、と昇平さんは続けた。「安売り合戦はしたくない。ならば、自分が納得のできる価格で売るために、それなりの品質のものを作る必要があると思うんです」。
昇平さんは、大阪エコ農産物の3段階ある基準の中で最も厳しい「農薬も化学肥料も一切使用しない大阪エコ農産物のジャガイモ」を栽培することにした。収穫したジャガイモは、低温貯蔵することで、よりいっそう甘味が増すよう管理する。認証で得られる安心感にプラスして、美味しさをアップさせる努力を惜しまない。
おすすめの食べ方を、きいてみた。「僕はね、淡竹(はちく、タケノコの一種)とジャガイモを油で炒めて食べるのが大好きなんです。お肉の入っていない肉じゃがのような感じで、美味しいですよ」とのこと。淡竹とジャガイモは同じ頃に収穫されるので、旬の恵みのコラボレーションといえそうだ。
ジャガイモ掘りは、宝探し
栽培基準にこだわり、美味しいジャガイモづくりを極める昇平さん。ジャガイモの収穫が楽しくて大好きだという。
「どんな作物でも収穫する時が楽しみですが、とくに根菜類の収穫は、一番ワクワクするんです。自分の手で土を掘っていき、中からジャガイモがゴロゴロと出てきた時って、まるで宝物を見つけたような感覚でね。楽しくて仕方ないんですよ」と童心に返ったように熱く語る昇平さん。
「たくさん収穫したいので、芽かきする時も一本出しにせず、できるだけ枝が残るようにしています。土の中からイモがたくさん出てきたら、嬉しいじゃないですか」。取材時には、まだジャガイモは小さく、昇平さんと奥さんが楽しそうに収穫されている様子を写真に撮れなかったことが心残り。
取材後しばらくして、ジャガイモが無事に収穫できたというお知らせとほりたてのジャガイモの画像を昇平さんからいただいた。「あれから順調に生育し、美味しそうなジャガイモがたくさん穫れましたよぉ」。大阪エコ農産物マークがついた昇平さんのジャガイモを店頭で見かけたら、ぜひ食卓の逸品にすべく、連れて帰っていただきたい。
取材日 2019/5/10
記 事 中塚華奈
写 真 柴田久子
- 氏名 / ふりがな
- 南昇平 / みなみしょうへい
- 生年
- 1974年生まれ
- 農家歴
- 15年(2004年より就業)
- 前職 / 出身校
- サラリーマン(米穀卸業) / 大阪府農業大学校
- 組織名
- 利左ヱ門ファーム
- 従業員
- ご本人+奥様+ご両親+祖母
- 主な生産作物
- ジャガイモ
- 正式な品種名
- メークイン
- 耕地面積
- 2.7ヘクタール(ジャガイモは8アール)
- 特徴
- 泉佐野で代々続く農家
- 理念
- 食べてくれる人が喜んでくれる美味しいもんを作りたい
- JAエリア
- JA大阪泉州
- 購入方法
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JA大阪泉州農産物直売所こーたりーな : http://www.kotarina.com/index.html
わくわく広場 : http://wakuwaku-hiroba.com/
泉佐野市内のホテルや病院
利左ヱ門ファーム
大阪府泉佐野市上之郷