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次の夢は、自然農法の里
2002年からは、自然農法で米作りを手掛けるようになった。川の土手が高く、水が行ったり来たりするので、過去の地質調査でもこの地域の土はミネラル分が多く、良い土壌だと太鼓判を押されたそうだ。落ち葉をたい肥化させる土づくりは、害虫も少ないという。
3人でスタートした富田林自然農法 根っこの会はメンバーも増え、現在は役員が6人になった。メンバーの一人である尾崎さんは、中学時代の同級生だそうだ。最近、博美さんは、根っこの会の代表を、立ち上げ時のメンバーである久野陽子さんにバトンタッチした。やりたいことが増えてきたからだ。
代表交代。流通を立ち上げたいの
「この地域が自然農法の里になることが目標や、そのためにも流通を立ち上げたいの」。家族が安心して食べられる野菜や米を作りたいという思いからスタートした根っこの会の思いは今、一人でも多くの人に食べてもらい、健康になってもらいたいという、次の夢へ向かう。そのためにはもっと食べ物を通して農業に関心のある人を増やしていかなければならない。
富田林市立彼方(おちかた)小学校内の学習農園は根っこの会の運営で、毎年米が育てられている。数年前から開催している農業塾では、無肥料、無農薬、無消毒、自家採種で、米作り、野菜作りをしており、毎年各地域から多くの人が参加している。
場を作り、関心を集め、雇用へ繋ぐ
高橋さんが不定期の土曜日に自宅を開放している「シャングリ・ラ」(理想郷)。ここに来れば、嬉さんのおにぎりランチが食べられる。嬉さんは富田林のふるさと納税のお礼の品にも選ばれた。自分たちの取り組みを伝えていける場を作り、その場を拠点に、食べ物を通して農業に関心のある人を増やしていきたい、もっと農地を広げていきたい、地域の雇用にも広げていきたい。やりたいことは、山積みだ。
取材日 2019/6/9
記 事 湯川真理子
写 真 田村和成
- 氏名 / ふりがな
- 高橋博美 / たかはしひろみ
- 生年
- 1964年生まれ
- 農家歴
- 23年(1996年より就業)
- 組織名
- 富田林自然農法 根っ子の会
- 役職
- 役員
- 従業員
- 役員6名、会員20人弱
- 主な生産作物
- 米、野菜各種(少量多品目)
- 耕地面積
- 2町(富田林自然農法 根っ子の会)、他 6反(販売用の野菜の畑)
- 特徴
- 地域に則した自然農法を実践し、自然本来の力のみで育った無肥料・無農薬のお米や野菜を栽培
- 理念
- 安心、安全な米、野菜をひとりでも多くの人に食べてもらって健康になって欲しい
- JAエリア
- JA大阪南
- 購入方法
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地域コミュニティ シャングリ・ラ(毎週土曜日11時~16時) : https://goo.gl/maps/k6nUPfdUDqg2wCjt8
- SNS
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Facebook : https://www.facebook.com/839812639438337/
富田林自然農法 根っ子の会
大阪府富田林市嬉449