果実とスイーツのコラボで地域活性化を目指す。

垣内義人さん 大阪ぶどう

(かきうちよしひと / 垣内農園)

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夫婦で二人三脚~菓子工房とのコラボレーション

義人さんが丹精こめて育てる果物は、自宅近くの小屋(直売所)で販売している。収穫したての完熟のぶどうは甘い香りが漂い、ご近所はもちろん、遠方から定期的に買いにこられるお客さまもいるほど大人気だ。その他、JA大阪南の直売所「あすかてくるで」や、JA大阪南河内長野支店内にある「アグリかわちながの」などにも出荷している。

そして、奥さんのみつ絵さんが店長をつとめる「菓子工房ナボット」では、お菓子やコンフィチュールに姿を変えて並んでいる。みつ絵さんは、幼少期からお菓子づくりが大好きだった。製菓学校を卒業後、製菓店勤務を経て、地元の河内長野で念願だったお店をオープンさせたのが2009年。ちょうど同年、義人さんが就農。運命の出会いから二人がゴールインしたのは2013年のこと。

みつ絵さんが手がけるのは、義人さんをはじめとする地元の生産者の果物や野菜を使ったタルトやマフィン、キッシュ、コンフィチュールなど。旬の食材を活かした菓子工房ナボットは、いつも季節感にあふれている。義人さんがつくる果物の品種の多さに比例して、みつ絵さんがつくるコンフィチュールの種類も増えていく。

「青果でも、お菓子でも、季節感と味の違いを楽しんでもらいたいです」。丹精こめて育てた果物を直接、お客さまの顔を見ながら直売所で販売できるのが嬉しいという義人さん。 香りを大切にしたいから冷凍での作り置きは一切せず、出来たてのものを少しずつ店頭に並べ、直接、手渡せることが嬉しいというみつ絵さん。

地元愛に溢れるご夫婦二人三脚による果樹園と菓子工房の、まさに夢のコラボレーションなのだ。

義人さんに今後の目標をたずねた。「美味しい果物の栽培とそれを使ったお菓子づくりなどを通じて、地域の活性化につなげられるといいなと思います。ここ、日野という地域でこんなに美味しいものが出来るんだということ、美味しさから育まれる幸せな気持ちをたくさんのかたに共有してもらえると嬉しいです。10年先を見据えて、美味しい果物栽培に協力してくれる仲間や後継者も育てていきたいです」。

【 取材者 】 中塚華奈

【 撮影者 】 柴田久子

【 取材日 】 2019年7月8日

氏名 / ふりがな
垣内義人 / かきうちよしひと
生年
1985年(33歳)
農家歴
11年(2008年より就農)
前職 / 出身校
京都産業大学法学部
組織名
垣内農園
役職
owner
従業員
ご本人+お母様+従業員さん一人
主な生産作物
ブドウ、ブルーベリー、カキ、スモモ、モモ、ミカン、キウイなど
正式な品種名
藤稔、巨峰、ピオーネ、シャインマスカット、リザマート、ブラックビート、コトピー、 ハニーレッド、多摩ゆたかなど
耕地面積
2ヘクタール
特徴
少量多品目栽培(ブドウだけでも20品種ほど)
理念
果物の生産・販売を通じて地域とつながる
JAエリア
JA大阪南
購入方法
アグリかわちながの : https://www.city.kawachinagano.lg.jp/soshiki/17/1970.html
あすかてくるで河内長野店 : https://www.ja-osakaminami.or.jp/asukatekurude/#facility
菓子工房ナボット : https://www.facebook.com/886437258063223/

垣内農園

河内長野市日野

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