多彩な、大阪なすPRプロジェクトのリーダー。

浅岡弘二さん 大阪なす

(あさおかこうじ / アーバンファームASAOKA)

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トマト農家のはじまりはお母さん

いまでは「大阪を代表するトマト農家」といわれるアサジさん。そのトマトのはじまりは、ハウスの片隅に植えられた一本だ。

お母さんが自家食用にと植えたもので、ナスやキュウリのように出荷しないので手間ひまかけて育てず水やりを忘れることもあったという。けれどもアサジさんが手にとって口に入れたトマトが驚きの美味しさだった。これまで食べてきた市販のトマトとは比べ物にならない味をいまでも鮮明に覚えているという。

過酷な栽培方法がトマトの味を最大限引き出していたのだ。こんな美味しいトマト、子どもにもぜひ食べさせたいと5年前、農園の主力作物として本格栽培に踏み切った。大玉からミニトマト、ミディトマト、カラフルなものまで全9種類のトマトは大人気となり年間売上の半分に至るまで成長させている。

「美味いトマトを作らなあかん」

アサジさんは「甘いだけのトマトは誰でも作れる。美味いトマトには酸味が必要。甘みと酸味のベストは7:3や」と熱弁する。ほどよい酸味があってこそもう一個食べたくなるトマトになるのだ。土にこだわり、草姿や生育具合を見極め、果実が色づく前の緑模様の「ベースグリーン」から出来栄えを予測するアサジさんの姿は、トマト職人でありトマトアーティストに見える。

美味いトマトのその味は、イタリア料理の重鎮・山根大助シェフが率いる「ポンテベッキオ」のお墨付きをもらった。日本を代表する山根シェフはじめ、いまや約50の飲食店のシェフからの引き合いがある。

アーバンファームは窓で売る

そうなるとこのトマトは一般にはどこで買えるのかが気になるところだ。イオン堺北花田店や金剛東店、平和堂。東京ではデパートやこだわりの青果店を中心に販売されている。

おもしろいのが野菜の選別や荷造りをする作業場の窓越しに作られた販売コーナー。トマトのほか様々なナスが所狭しと並べられ、数が減ってもすぐに補充できるから町内の日常のお買いもの場所として定着している。富田林観光の折には板茂神社のお詣りと合わせて、ぜひ立ち寄っていただきたい隠れスポットだ。

なにわの野菜ソムリエ

アサジさんは野菜を育てるプロフェッショナルとしてだけでなく、野菜の美味しい食べ方も伝える農家になりたいと「野菜ソムリエ」の資格を取得している。講習会での講演のみならず、ホームページで美味しい野菜の見分け方を広めている。

アサジさんにトマトの美味しい食べ方を聞いた。ズバリ「うちのは生が一番!」。笑いのセンスを持ち合わせた大阪の野菜ソムリエ農家だった。

取材日 2018/6/6

記 事 福島征二

写 真 柴田久子

氏名 / ふりがな
浅岡弘二 / あさおかこうじ
生年
1975年生まれ
農家歴
20年
前職 / 出身校
板金工
組織名
アーバンファームASAOKA
役職
代表
主な生産作物
大阪なす / トマト
特徴
大阪の野菜ソムリエ農家
JAエリア
JA大阪南
購入方法
作業場の販売コーナー
イオン 堺北花田店、金剛東店 : http://www.urbanfarm-asaoka.com/dealer/
国立ファーム、農家の台所など : http://www.urbanfarm-asaoka.com/dealer/
ホームページ
アーバンファームASAOKA : http://www.urbanfarm-asaoka.com/
SNS
Facebook (個人) : https://www.facebook.com/koji.asaoka.56

アーバンファームASAOKA

大阪府富田林市西板持町8-3-40

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